【ヘッドホン】Bowers & Wilkins Px8

今回は、2022年10月28日に発売(日本)されたヘッドホン、Px8を取り上げてみます。

Px8 オーバーイヤー・ノイズキャンセリング・ヘッドフォン | Bowers & Wilkins
Px8は私たちのフラッグシップ・ワイヤレスヘッドフォンです。卓越したパフォーマンス、プレミアムな素材、インテリジェントなテクノロジー、そしてスマートな機能の融合が最高の形で実現されています。

まず、前提として…いかにカジュアルに楽していい音で楽しむかをモットーとしている人間による投稿になります。また、基本的に素人の耳なので、詳しい解説などは専門の方にお任せし、感想レベルの内容となります。

外観

こちらはざっと見た感じ、少し前に発売されていた「Px7 S2」(未所持)とかなり似た雰囲気。

私が所持している過去のモデル「PX7」と比べると、ハウジングの形が楕円のような丸みを帯びた形状から、四角にRの付いた形に変わっています。使用した際に耳回りのゆとりが少し広めになっている感じもします(と言ってもほんの少し)。また、パットの厚みも若干増しており、それと相まって付け心地が多少柔らかい感触になった気がします。(PX7のクッションがへったってるいるだけか?)

ボタン周りですが、「PX7」ではプラスチックだったものが、「Px8」ではアルミっぽい質感のものに変わっていて、ちょっと高級感が増しています。操作用のセンターのボタンが出っ張りではなく、モールドでの表現になっているので比較的スタイリッシュに見えます。

形状はそこまで大きく変わっていませんが、ファブリック素材が目立ってカジュアル感のあった「PX7」と比べ、「Px8」はメタリックとレザーに置き換わっていているのでリッチ感が強い外観に変わっています。

イヤーパットですが、比較的お高いヘッドホンなので、交換できるようになっているのを少々期待していたのですが、こちらは無理なようですね。残念。

3.5mmのジャックはありません。とはいえ、有線接続が出来ないわけではなく、Type-C経由でのアナログ接続になるようです。付属のケーブルは「Type-C to Type-C」と「3.5mm to Type-C」の二本がついています。

(2022/10/30時点で、公式サイトに記載されているPx8の技術仕様は間違ってる。情報シートのPDFや英語ページが正だと思います)

使い心地/スマホ連携

私が最もメインにしている使い方である、Android端末/スマホと無線で接続しての視聴に関してとなります。

「PX7」では「Bowers & Wilkins Headphones」というアプリを使用していましたが、「Px8」や最近のガジェットでは「Music | Bowers & Wilkins」を使うように変わっているようです。

これについては、少々面倒で…ユーザーアカウントを作ったうえでアプリ上でログインする必須がありそうです。正直なところ、無駄。

ストリーミングサービスとの連携ができる機能が新しいアプリに含まれているようですが、日本においては対応しているサービスが実質無いに等しいので、まったくもって意味をなさない状況(現状deezerだけ)。恐らく英国内など海外での利用においては意味のあるものだと思いますが、もう少しメジャーなところと関連付けて使えなければ使い道なしです…。(日本発でグローバル展開を勝ち取っているサービス無いなぁ)

操作できる機能は殆ど増えていませんが、トーンの調整(高・低音)ができるようになったようです。これについては素直に嬉しい機能追加。他は、外音取り込みやノイズキャンセリングのオン/オフが切り替えられるというシンプルなものになっています。

外音取り込み&遮断

実のところ、外音の取り込みもノイズキャンセリングも普段全く使わないので、どれくらい効果があるのか今一わからないところです。

外音取り込みですが、低価格帯のイヤホンだと明らかにノイジーだったり音声の劣化が見られるので、「素直にイヤホン外しましょう」と言う感じですが、それと比べると大きく性能は違います。とはいえ、感覚的にはつけっぱなしで会話をするというよりかは、”来客や声掛けに気づく”と言う目的の機能かと思います。外して応対が基本ですね。

ノイズキャンセリングについては、比較的弱い方だと思います。近くで会話している人がいれば、内容が分からなくとも声は入ってきます。PCのファンとかは(パッシブと相まって)抑えられているかとは思いますが、ビニール袋のカサカサした音とかは全く消えないな?と言うくらいよわよわです。

あんまり有効にして使い込んでないので何とも言えないところではありますが、ノイズキャンセルも外音取り込みも、”音質の劣化がしない”ことに重きを置いている機種かと思われます。機能をオンにした時の違和感はかなり少ないと感じます。もちろん、全く違和感なしとはいきませんが、再生している音への影響はかなり控えめで、ノイズキャンセリング特有の耳への圧迫感は感じません。

音質

モヤっとした表現になりますが・・・

第一印象は”力強さ”を感じるヘッドホン。またも「PX7」と比べてしまいますが、ワンランク上ではなく圧倒的な差があると思う。単純に低音の出方も強くなっているという理由もありますが、アタックや切れの良さが大分違うような・・・聞いていてかなり心地よいです。

また、PX7では少々高音の綺麗さが”どなたか”に負けているなと思ってっていましたが、その点はいい具合の良さに収まった感があります。良いです、「Px8」にはこれくらいがちょうどいい。(何様目線)

音場感というかなんというか、聞こえ方が少々特殊でしょうか。どう表現していいか全くわからない。単純に広いとか狭いという違いではなく…うーん。変に聞こえるわけではないのですが、最近聞いていたヘッドホンと違い過ぎて慣れてないだけか?よくわからない。音が配役されてる。

物申す

残念部分を抜き出すと…まず1点目は接続性でしょうか。

正直なところ、ヘッドホンとして重きを置くところなのかは微妙なところではありますが、ちょっと残念。コーデックはLDACが未対応で、aptX Adaptiveは対応していても、24bit/96kHzには対応していないという状況。スペックとしては、正直2022年の終わりに出る機種ではなく、2021年のモデルだよね?っていう感覚。

と言っても、この点は購入前にスペックを見れば書いてあることですし、購入をためらう要素にならなかった点ではあります。ヘッドホンではなくスマホと連携するガジェットとて見ると、やっぱり新しい規格には対応して欲しいなとは思う。

2点目は側圧。やばいかも。

後述の別機種と比べると如実にきつい。使っているうちに緩んで程よくなってくれればいいですが、頭が痛くなりますね。結構いい具合に締めてきます。このままだと、バンドの対策が必須レベル。

B&W Px8 vs B&O H95

さて、我が家には「Px8」と同等クラスのヘッドホンである「H95」が居ます。

実のところ最近は「H95」を汎用的に使っていて、「PX7」は曲によって(ほぼEDM限定)と言う使用状況でした。暫く使ってみないとわからないですが、「H95」と「Px8」の使用状況は少なくとも五分五分になる予感がします。

安直でぼやけた表現での比較になってしまいますが…

こちら2機種について、美女と野獣(H95とPx8)というイメージを持っているところです。「Px8」当然良い音です。「H95」ももちろん良い音です。どちらもしっかり音を出してきます。でも、チューニングは真逆。

「H95」は上品かつ煌びやかなお嬢様です。「Px8」は武骨で逞しい執事(???)です。見た目からこの印象なんですが、音も見た目通りと言う感じ。

高音の出し方は「H95」では限界まで突き詰めてキラキラな音を綺麗に出してきます。「Px8」は絶妙な匙加減。

低音の出し方は「H95」は非常に優しく必要十分な量を届けてきます。「Px8」は全力で殴ってきますが、寸止めで手を引きます。(意味わからん)

聴く曲のジャンルによって使い分けるということもありそうですが、曲や気分によって使い分けることが増えそうです。基本、元気に聞きたければ「Px8」で、やさしさに包まれたいなら「H95」と言う印象。

ただ、ボーカルのある曲だと、聞こえ方が全く異なるのでどう聞くかでも選ぶことがありそうです。「Px8」において、ボーカルのある曲ではボーカルが主役になります。歌として聞くときであれば、間違いなく「Px8」で聞いた方がしっかり聞きこめます。ただ、BGMのように聞き流しているときは、少々自己主張が強く感じてしまいます。そういう時は「H95」の出番になります。

買ってよかった?

全力でYESです。

B&W贔屓なので、後悔することは無いと思ってましたが想像以上の満足感を得ています。自分にとって消して安い買い物ではないので、「PX7」との差が小さかったり、「H95」と似た感じだったらどうしようかなと内心ビクついてはいましたが、聞いた瞬間にどちらの懸念も解消されたので一気に安心しました。

しっかし…B&WのヘッドホンでAnjunabeatsレーベルを紅茶を飲みながら聞いているとか、意味の分からないイギリス贔屓っぷり。

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